今では「一家にひとつ」というほどは仏壇を所有しているご家庭はなくなってきたようですが、それでも代々受け継がれてきているような家には、必ずといっていいほど仏壇があります。

ですがそもそも、仏壇ってどのように引越しさせたら良いのでしょうか?大切に扱うべきなのは分かるけれど、たとえ最小の仏壇であってもそれなりの重量があり、素人が運ぶことは難しそうです。

かといって、普通に引越し業者に頼んで良いものなのでしょうか?今回の記事ではそのモヤモヤを解消して頂きたいと思います!

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仏壇はそのまま業者に運んでもらっても大丈夫?

仏壇のお引越しは、請け負ってくれる引越し業者や配送会社もありますが、断られるというケースも少なくないようです。大手の引越し業者であれば仏壇の引越しについて公式に案内が出ているところもありますが、支店などによって必ずしも確実ではなさそうです。ご参考までに、その業者をご紹介しておきます。

  • アート引越しセンター
  • サカイ引越しセンター
  • アーク引越しセンター
  • 日本通運
  • 赤帽
  • クロネコヤマト

なぜ断られるのかというと仏壇のお引越しには特別な作法が必要と考えられていますし、他の家財道具と一緒くたには考えられないような、そのご家庭の大切なものだからでしょう。また、美術品という要素も持っており値段も高価なために、敬遠されるということもあります。

しかし簡易的な仏壇ならまだしも、本格的な仏壇の場合は数十キロになることもあります。素人に運ぶことはやはり困難ですね。

仏壇専門の引越し業者もあるようです。例えばこちらのような…

専門の業者であれば仏壇の扱いに特化しているため安心ですし、引越しのついでにクリーニングもお願いすることができます。

仏壇を運んでもらうための注意点

魂抜き、魂入れをしてもらう

仏壇にはご先祖様(仏様)の魂が宿っていると考えられています。この魂を抜いておかないと、仏壇を移動させることができません。

一旦、魂を抜いてから引越しをし、引っ越し先で再度魂を入れてもらう必要があるのです。

詳しくは後ほどまとめてご紹介します。
仏壇は横にしてはダメ!

仏壇を運ぶ際には、仏壇を横にしないように気をつけてください。また、トラックに積み込む際にも縦のまま固定させる必要があります。縦の状態だと横にしているよりも転倒しやすくなります。

経験の浅いスタッフや仏壇の引越し方法を知らない業者の場合には他の家具と同様に扱ってしまう恐れもありますので、こちらとしてもしっかりと気を配っておきましょう。

業者によっては仏壇運搬専用の車を用意してくれるところもあります。
位牌や御本尊は自分で大切に運ぶ

位牌や御本尊は魂が宿る場所です。また、とても高価な場合もあるでしょう。

丁寧に梱包してご自身の手で運びましょう。
一番最後に搬出・一番最初に搬入

仏壇の引越しには基本的な作法があります。それは、旧居からは一番最後に運び出し、新居へは一番最初に運び入れるということです。

こうすることで運搬中に他の荷物とまぜこぜになって仏壇が傷つくという事態も極力抑えられそうです。

こちらの作法についても知らないスタッフがいるかもしれません。引越し前の見積もりの段階で念入りに確認をしておくのが良いでしょう。

 

仏壇の魂抜き・魂入れって何?やらないといけない?

仏壇の魂抜き・魂入れって何?

「魂抜き」というのは仏壇に宿っている魂を抜くこと「魂入れ」というのは仏壇に再度魂を入れることです。

魂抜きは「抜魂」、「お性根抜き」、「お精抜き」ともいい、魂入れは「入魂」、「お性根入れ」、「お精入れ」ともいいます。
どうやってやるの?

お寺の住職に来てもらって、お経をあげてもらいます。この行事は一般的に行っている「◯回忌法要」などと同じように、正装で臨むのが望ましいでしょう。

しかしながら各宗派によって作法は違いますし、そもそも「魂が宿っている」という考えでない宗派も存在します。つきましては各宗派のお寺さんに相談してみてください。

また、魂抜きと魂入れは同じお寺さんに行ってもらうのが理想的ですが、遠方に引越しの場合はそれも難しいかもしれません。そちらも合わせて相談したいところです。
その費用は?

特に金額が決まっているわけではないので、お布施として気持ちを包みましょう。

といっても、いくらぐらいが妥当なのか見当もつきませんよね…。相場としては、5000円〜3万円ほどが平均なようです。

またお寺さんからも「1〜2万円を目安にしてください」というご案内を受けたという方がいました。
必ずしもやらなければいけないわけではない

究極を言ってしまえば、「大切にする気持ち」があれば良いことなので、魂抜きと魂入れを行わないご家庭もあるでしょう。気持ちがないのに儀礼的に行っても、却って意味のないことになってしまいます。

ですが年配の方にとっては仏壇の存在感は絶大なるものです。一昔前までは、一家に一台仏壇が必ずあったくらいです。(私の祖母は毎日仏壇へ手を合わせて読経しています。すべてにおいてご先祖様や仏様が一番にあり、自分の家族に対しての幸せを祈る心の拠り所にもなっているようです。)

世代的な感覚や考えの違いがあるということを理解しておき、家族のみんなが納得できるような柔軟性をもって決められたら良いですね。

 

仏壇を処分したいときはどうすればいい?引き取ってもらえる?

魂抜きをしてもらえば供養して処分をすることができます。でも一体、どうやって処分すれば良いの?

仏壇を引き取ってもらえるのはどのようなところなのか、ご紹介したいと思います。
どこで引き取ってもらえる?

引越しを請け負ってくれる上記の「仏壇移動の引越しセンター」では、仏壇の処分まで対応してくれます。また、魂抜きのためのお寺さんを紹介してくれることも可能だそうです。

魂抜き後、引き取られた仏壇は、仏壇職人の手によって丁重に解体されます。仏壇の取り扱いに精通している専門家に処分してもらえるのであれば、安心ですね!

また、こちらのサイトではインターネット上で見積もり依頼をすることができます。そして全国対応というのが重要なポイントです。

もうひとつご紹介しておきましょう。こちらも全国に対応している仏壇処分業者です。

その費用は?

仏壇の処分にはいくらぐらいを考えておけば良いのでしょうか。

仏壇の規模や処分する品の種類や数にもよりますが、前述の金宝堂を例としてみます。

一覧表(横にスクロールできます)
 

引き取り
エリア

 

仏壇の高さ(cm)
~80 81~120 121~160 161~180 181~185 186~190
北海道 8,400円 13,400円 21,300円 29,200円 39,600円 53,500円
東北
東海
7,800円 11,800円 17,800円 23,800円 32,600円 49,500円
近畿 7,900円 12,100円 18,400円 24,700円 33,800円 50,200円
中国 8,100円 12,700円 19,800円 26,800円 36,600円 50,600円
四国 8,100円 13,000円 20,000円 27,600円 37,000円 53,500円
九州 8,400円 13,400円 21,300円 29,200円 39,600円 39,600円
沖縄 18,540円 30,780円 51,480円 70,560円 83,980円 99,000円

仏壇以外の仏具・遺影・位牌の処分費は別途必要になります。1つにつき3,000~5,000円くらいが目安となりそうです。

引越し先に仏壇を置くときの注意点と最適な置き場所・どういう場所に置けばいい?

仏壇を置く場所として適しているのは以下のような場所になります。

仏壇を置くのに適している場所
  • 仏間
  • 床の間
  • 居間(リビング)

最適な場所は「仏間」で、仏間がない場合は家の中で最も上座に値する「床の間」へ。そのどちらもない場合は家族が集まる居間(リビング)に設置しましょう。居間は和室でも洋室でも構いません。

また、仏壇を傷めてしまわないように、直射日光が当たる場所やエアコンの風が直接当たりやすい場所は避けた方が良いです。風通しがよく湿気が少ない場所が理想的です。よって、南向きがベストと言えるでしょう。

しかしながら、これという決まりは特にありません。気になる方はそれぞれの宗派のお寺さんへ聞いてみましょう。

 

まとめ

仏壇の引越しにおいてはこれらの作法があるということが分かりましたが、必ずしも行わなければいけないということではありません。

しかし、一家の大切な心の拠り所となるような存在であるのが仏壇ですから、大切に引越しを行うことによって気持ちが落ち着くのではないでしょうか。引越しを機に、日頃の感謝をお伝えすることもできそうです。