お仕事の都合や進学、就職、結婚、離婚、家族が増えた、家族が減った、など、引越しはライフステージの変化に深く関係しています。

「住めば都」といいますが、一度居を構えた土地や物件には愛着がわくもので、新しい土地に移るということは時には億劫なことでもあるかもしれません。

ですが計画的に少しずつ進めることで、徐々に精神的な準備もでき、荷物とともに気持ちの整理もしてから新生活に飛び込むことができます。

今回は引越しに必要な準備期間や引越しまでの手続きの流れ必要になるものなどについてまとめてみました。

 

1.引越しの準備はいつから始めるのがベスト?

引越しの準備はいつから始めるのがベスト?何か月前ぐらいから?

引越しは生活のすべてをごっそり移動することになるので、その準備には予想外に時間も手間もかかるものです。準備を進めるにつれて、「あ、あれも必要だ!」「これもやらなきゃ!」と新たに出現するタスクも少なくありません。引越しの準備はできるだけ余裕を持って進められることが理想です。

では、いつごろから始めるのがベストなのでしょうか?

少なくとも、1ヶ月前には始めましょう!実はそれでも遅いくらいですが、1ヶ月というのがデッドラインになるでしょう。なぜならば、現在住んでいる賃貸物件の解約手続きがもっとも重要になるからです。

この解約については「解約希望日の1ヶ月前までに申告すること」としている賃貸物件がほとんどです。

賃貸物件側としても、新たな入居者募集やお部屋のクリーニングや改修をしなければならないですものね。

物件によっては2ヶ月前までに、もしくは3ヶ月前までに申告が必要という場合もあるようですので、詳しくは入居時に交わした「賃貸契約書」を確認してみてください。

もしも解約の申告期限を過ぎてしまった場合、その期限がたとえば1ヶ月前までだとすると、申告してから1ヶ月間は家賃を支払わなければならず、元の物件と引越し先の家賃をダブルで支払う期間ができてしまうかもしれないのです。

なにかと物入りのお引越し。無駄な出費は避けたいところです。

最初は何をするべき?

最初に何をするべきかというのは準備を始める時期によっても違ってきますが、

  • 引越しまで1ヶ月くらいしかない場合
  • 引越しまで1ヶ月以上あるけれど引越し日と引越し先が決まっている場合

には、まず最初に今住んでいる物件の解約の連絡をしておいた方が良いでしょう。

もしも引越し先の物件が決まっていない場合は、そちらを第一に優先させましょう。お部屋を退去したは良いけれど、新しく住む場所が決まっていない!というのでは路頭に迷ってしまいます。

賃貸物件はいつ頃決定すればいい?

毎日生活する場所ですから、できれば妥協せずに心地よく住める物件を見つけたいですよね。

また、物件だけではなく周辺の環境交通の便などもじっくり検討して決めたいところです。実際に見たり歩いたりして、現地で体感してみないと気づけないこともありますからね。

物件探しは早めに動き出したいですが、早すぎても申込みが受け付けられないこともあります。なのでまずは物件というよりも、住みたいエリアをある程度明確にしておくと良いと思います。

物件の申込みができるようになるのは、2ヶ月くらい前からが平均的なようです。また、いくつか気に入った物件があって、「まだ決められないけどとりあえずお取り置きしておきたい」という場合も、2週間くらいが限度でしょう。

引越し直前になって余裕なく物件探しをするよりは、重要度の高い物件探しを2ヶ月前など早めに終えてしまって、その後の引越し業者予約や生活に伴う細々とした変更手続きに進むのが良いかと思います。

 

2.引っ越し準備にかかる期間はどれぐらい?

それでは、実際に賃貸物件を探して決定し、契約完了に至るまではどれぐらいの期間が必要になるのでしょうか?

まずは物件探し

まずは物件探しになりますが、すぐに理想的なお部屋が見つかるとは限りませんし、住んでみてから後悔しないために妥協するポイントはできるだけ少なくしておきたいですよね。

物件ごとに特徴がありますし、それぞれに魅力的なポイントがあったりして迷ってしまうかもしれません。また、不動産によっても取り扱っている物件が違うために、選択肢が多くなりすぎて困ってしまうこともあるでしょう。

それではキリがなくなってしまうので、物件探しに費やす時間の上限を決めておいたり、どこの不動産にするかというのをある程度絞ってから取り掛かるなどの計画性が大切です。

不動産が空いている時であれば、飛び込みでもすぐに物件を見学しに連れてってくれるかもしれません。一日に目ぼしい物件を数件見に行くことができれば万々歳でしょう。

その日のうちにしっくりくる物件が見つからなかった場合は、後日違う不動産を訪れてみる、もしくは色々な不動産の物件情報をまとめて見られるインターネットサイトを活用するのも良いでしょう。

お気に入りの物件が決まっても、その後の審査で契約に進めないという可能性は、なきにしもあらずです。万が一のことも考えて、物件探しの期間は2週間くらいを目処にしてみると良いかもしれません。

 

住みたい物件が決まったら

さて、「住みたい物件が決まった!」となったら、申込みに進みます。

申込みというのは物件の大家さんに対して行うもので、氏名や住所、年齢などから、職業や年収、家族構成、保証人の情報などまでを記入する必要があります。

この申込書を元に大家さんは「支払い能力があるかどうか」「この物件に住んで風紀を乱す人物ではないかどうか」などを審査することになります。

 

申し込みしたら審査が始まります

申込書記入から審査がおりるまでは2,3日かかるのが一般的です。

申込書記入時に保証人の情報がわからないという場合には、保証人(例えば実家の親族など)に申込書を書いてもらってから改めて提出する必要があります。不動産によっては保証人宛に郵送してくれるところもあります。それらのことも考慮すると、大体1週間くらいと考えておけば良いでしょう。

審査に通過したら、契約をしに再度、不動産へ行きます。審査に通過していればあとは手続きだけなので、契約自体は1時間か、長くても2時間程度で完了するでしょう。

ただし契約に際して身分証明書や住民票、印鑑証明などの必要書類があるほか、敷金礼金、1ヶ月分の家賃、火災保険料、仲介手数料などの支払いもあります。

無駄な時間と手間を増やさないよう、契約時にすることや必要なものを前もって確認しておくとスムーズです。

ついに物件の契約が完了!

契約時には、引越しをして新居に住み始める「入居日」を決めることになります。一般的にはこの入居日を境に家賃が発生することとなりますが、不動産によっては「契約日」(契約した日)から家賃が発生するケースや、申込日から◯日後から家賃が発生するというルールを設けている契約もあります。

気をつけたいのが、

  • 申込日
  • 契約日
  • 入居日
  • 家賃発生日
  • 契約開始日

などというようにいくつも似た言葉があり、人によって解釈が違っていたりすることがあるということです。「いつから家賃が発生するのか」というところをよく確認することが大切です。

引越し業者を決めよう

引越し先が決まったら、次に引越し業者の予約を行いましょう。特に引越しシーズンである1〜3月は予約が立て込んでいて、希望日に予約が取れないということもよくあることなので、こちらも早めにしたいところ。

引越し日の1ヶ月前くらいであればほぼ予約は取れるでしょう。大抵の人が1ヶ月前くらいから予約を始めています。いくつかの引越し業者を比較したい場合は、2,3ヶ月前からでも料金の見積もりを取ることができます。

また、引越し業者は引越しの移動距離や所要時間だけでなく、”トラック何台必要になるか”というところも基準にして一日の引越し受付数を決めている部分があるので、荷物が多い家族世帯は早めに予約する方が良いでしょう。早めに予約することで、旧居からの運び出しや、新居へ到着する時間などについても希望が通りやすくなります。

物件探しから引越し完了まで1か月~2か月

というわけで、引越しには何かと時間がかかるものです。色々と並行して進めればトータルで1ヶ月ほどで引越しすることは可能であると思われますが、色々と希望通りにいかないこともあったり、バタバタしているが故に判断を誤ってしまうことも有り得ます。

早めに始められるならば2ヶ月前くらいに始めておくと安心です!

 

3.引っ越し準備でどんな手続きが必要?

それでは、引越しをする時に必要となる手続きを流れで見てみましょう!

  1. 新居の契約
  2. 旧居の解約
  3. 引越し業者の予約
  4. 不用品・粗大ゴミ回収の申込
  5. 電気・ガス・水道の旧居での利用停止、新居での利用開始
  6. インターネット・固定電話などの住所変更
  7. 旧市区町村の役所に転出届を出す
  8. 郵便物の転送届
  9. 各種契約(クレジットカード、携帯電話、銀行、その他)の住所変更
  10. 新しく住む市区町村の役所に転入届を出す

となります!

電気・ガス・水道の手続きはお早めに!

引越し前に優先的に行いたい順番で並べてみました。7番以降の各種変更届はそこまで焦って行わなくても問題ありませんが、ライフラインとなる電気・ガス・水道などは新居ですぐに必要になりますし、旧居で使っていないのに料金を請求されることになってしまうので、忘れないうちに行っておきましょう。

また、ガスの利用停止についてはガス会社の方に閉栓作業をしに来てもらう必要があります。オートロックなどでガスメーターのある場所まで入れない建物の場合は立会いが必要になることもあるので、早めに確認しておきましょう。

利用開始については新居へ引越してからでも連絡をすればすぐに使えるようになりますが、引越しの荷物を運び入れる時までに使える状態になっていると不便がないでしょう。

早めに不用品処分しておかないと中々捨てられない…

また、新居には持っていかない不用品の処分についても注意が必要です!

市区町村の粗大ゴミ回収も日時が決まっていたりするし、不用品回収も混み合っている場合があります。特に大きな家具は処分が間に合わなかったといって新居に持って行くわけにもいかないと思いますので、早めに申込をしましょう。

(不用品回収の料金を明示せず、あとから高額な料金を請求してくる業者も存在するようです。不用品回収業者も今や数多くありますが、数社で見積もりをとってから検討するのも良いでしょう。)

インターネット回線の変更は時間がかかります…

インターネットについては、Wi-fiなどのモバイルタイプならば住所変更だけで済むのですが、固定タイプの場合には、早めに新居での利用申込をしておかないと、しばらくの間はインターネットを利用することができなくなってしまいます。つまりは回線の開通工事が必要であったりして、場合によっては数週間以上待たされることがあります。

新居が集合住宅の場合は、例えば「ひかりマンション」などのインターネット回線工事がされているかどうか確認をしてみると良いでしょう。あらかじめ回線が通っているのであれば、手続きはスムーズになります。

市役所で必要な書類の手続きについて

新しく住む市区町村の役所で「転入届」を出す手続きが必要になりますが、この手続きには引っ越す前に住んでいた土地からの「転出証明書」が必要となります。こちらも役所で「転出届」を記入して提出すれば入手できますので、まだ余裕がある内に転出証明書をゲットしておきましょう。

 

その他、いろいろな契約の住所変更が必要となりますが、ひとまず郵便局にて「転送届」の手続きをしておけばまずは安心です。旧住所宛に送られてきた郵便物がすべて、新住所の方に転送されます。転送期間は1年間です。

しかしあまり先延ばしにしすぎると住所変更するのを忘れてしまったり、かえって面倒な手続きが必要になってしまう可能性もあるので、住所変更手続きは遅くとも引越し後1ヶ月後くらいまでに完了させておきましょう。

 

各種手続きに必要なものは?

それでは、どのような書類を揃えて手続きに臨めば良いのでしょう?

まず一番に色々な書類が必要となる”新居の契約”時に必要なものから見ていきましょう。それはこちら。

  • 入居者の住民票(原本)
  • 連帯保証人の印鑑証明証(原本)
  • 車検証(車を持っている場合)の写し
  • 契約時に必要な費用(敷金、礼金、火災保険料、仲介手数料、1ヶ月分の家賃前納など)

賃貸契約を結ぶ際には、このように公的な証明書類が必要になります。

 

引越しの手続きの中では一番手間のかかる、新居契約時の書類集めを経たら、あとの手続きはかわいいものです。

旧居の解約に際しては、敷金の返還規定などが決められているので、確認のために入居時に交わした契約書に再度目を通してから臨みましょう。本来返還されるはずのお金があったとしてもこちらから申請しない限り返還してもらえない、説明もないので存在すら知らなかった、ということもあるようです。

その他各種の細々とした変更手続きですが、ほとんどは電話や郵送にて対応してもらえますし、書類に必要事項を記入するだけで手続きができます。

本人を確認できるための身分証明書や、住所を証明するものとして住民票があれば、ほとんどの場合は事足りるでしょう。

あ、それから、どの場合も印鑑は必須で必要となりますので、お忘れなく!

 

まとめ

さて、ここまで引越しに必要な手続きの流れや準備期間、用意しておくものなどをご紹介してきました。

物件が決まっていない状態から物件探し、契約、引越し完了までの期間は、最低でも1ヶ月くらいあれば不可能ではなさそうだということがわかりました。

私もこれまでに3回ほど引越しを経験していますが、いずれも2ヶ月前くらいに準備をしてちょうど良いくらいであったと記憶しています。

生活の拠点を移す引越しというものは、一大イベントです。そして気分を一新して新天地で新生活するというのは不安や期待の入り混じる刺激的な体験でしょう。

必ずしも完全に理想と合致するというような物件と出会えるということは難しいかもしれませんが、妥協や後悔がなるべく少ないように、また焦って判断を見誤ってしまったりしないよう、できるだけ早めに物件探しやエリア決めを考え始めることをおすすめいたします!

そして、引越し後の住所変更手続きなどもお早めに。素敵なお引越し先が見つかりますように!